A様邸 下水道管切替放流工事
今回は、一般戸建て住宅の下水道工事をご紹介させて頂きます。
普段何気なく使用している下水道ですが、どの様な仕組みかご存じない方もいらっしゃるのではないでしょうか?
下水道の歴史も時代の変化と共に変わってきております。
古くは個々の施設(お宅)で貯めて汲み取り処理するものから、水洗トイレの普及と共に浄化槽処理での形態に変わりました。
そして、現代では市区町村等の行政が整備する公共下水道管の整備が整っております。
各ご家庭から排出される生活排水は、公共汚水桝(宅内最終桝)を介して、道路地中等に整備された公共下水道管を経て下水処理場へと集まります。
下水処理場では、適切な浄化処理を行い河川等へ放流させるものとなります。
下水処理の変化と共に色々な面で生活も快適になってきました。
衛生面は格段に良くなり、臭気の問題も皆無となりました。
この度A様よりご自宅の下水工事を賜りましたので、ご説明とご紹介をさせて下さい。
工事概要としましては、浄化槽処理から公共下水道放流処理への下水道管切替え工事となります。
それでは、工事の進捗と共に紹介していきたいと思います。
工事着手前の車庫です。
手前右端に見える白い塩ビ蓋が、今回の工事で接続する公共汚水桝となります。
公共汚水桝については、以前に引込工事されておりました。
奥に小さく見える黒っぽい蓋2枚が、撤去する浄化槽となります。
この2枚見える蓋の下に浄化槽が、設置されております。
処理能力により容量(サイズ)が変わりますが、今回は戸建て住宅なので小さめの5人槽でした。
小さいとはいえ、約3トンの容量です。
浄化槽内では、バクテリアが活動して汚物を分解処理してくれます。
浄化槽内での分解処理に必要なブロアも設置されています。
今回の工事で不要となります。
電気使用量が減ります。
スペース的な面や経済的にも良い結果が期待できます。
配管経路にあたる部分の土間コンクリートを取壊しました。
なかなか大変な作業です。
いよいよ掘削して、配管作業です。
建物内の水廻り設備付近より個別に排水管が出ておりますので、下流から建物周囲をグルリと配管して接続していきます。
建物周囲を全体の7割程度掘削して配管しました。
敷地条件的に人力での作業でした。
作業員の方お疲れさまでした。
配管作業後に車庫土間を復旧していきます。
掘削した部分や取壊した浄化槽部分等は、将来沈下してしまう恐れがあります。
予防する為に埋戻しと転圧は十分に行います。
新しいコンクリートを打設する前処理で、強固な土間とする為に、メッシュ筋と差し筋を配筋施工しました。
コンクリート土間の復旧も終わり、工事は完成となりました。
ブロアのスペースが空きました。
外流しを移設する事により庭先への動線も広がり、快適になりました。
新しい砂利もお入れしました。
簡単ではありますが、工事の流れを紹介いたしました。
現場作業ばかり目立ちますが、管理業務として事務手続き作業も地味ではありますが重要な役割を持っております。
(指定工事店制度)
誰でも好きに工事が出来るのでは問題が起きてしまう為、市区町村に下水(排水設備)の申請・検査手続きを行います。(工事の品質確保や維持管理の目的を果たす為等の理由)
工事業者は、資格を持った者を技術者として配置し、又、工事施工に必要となる機材や図面作製できるような環境の事務所等を整えて、市区町村への工事店として登録しております。
地域の特色や気候等様々な要素を取り入れた市区町村毎の工事設計施工基準というものが存在しておりますので、それらの基準を満足されたうえでの経済的な工事のご提案が大事ではないかと考えます。
私どもは、経験豊かなスタッフと施工実績から、皆さまに必ず満足して頂けるご提案が出来ると考えております。
今回のように、下水道管が整備されているのに放流下水切替工事がまだ済んでいない方や、何処に頼んで良いか判らず放置してしまっている方など、ぜひ弊社にご相談下さい。
最後になりましたが、A様この度は弊社を用命頂き、誠にありがとうございました。
2016.06.13 | ブログ一覧へ